まず最初に行われる審査が事前審査(仮審査)と言われるものです。
これは、住宅ロ-ンを申し込んだ金融機関が行います。
金融機関の営業店で受け付けられた住宅ローンの申し込みは必要書類を添付し、営業店で作成したチェックシートを添えて本部の審査部門に送ります。
本部の審査部門はチェックシートに問題点がなければ、ほぼ事前審査(仮審査)は合格です。
しかし、チェックシートに何も問題がないケースは少なく、チェックシートで浮かび上がった問題点について、返済上大丈夫かを審査するんです。
チェックシートの項目数はかなり多く、どの部分で問題になるかはケースバイケースですが、例えば、年収、借入金額、返済期間から算出される「返済負担率」(その人の収入に対する住宅ローンの返済額の割合)などに問題があれば、配偶者や同居家族にに収入があるかなどを確認します。
チェックシートで浮かび上がった問題点については、受け付けた営業店でその問題点に対する対応策について、別途説明書(補足説明)を作成し添付するケースが大半です。
営業店は受け付けた住宅ローンの申し込みが審査にパスするよう、その案件を整理して本部審査に送るんです。
営業店にはそれぞれ住宅ローンの厳しいノルマがあり、審査に無事パスできるように書類を作成します。
本部審査はそれらを総合的に勘案して審査を行います。
事前審査(仮審査)はチェックシートを中心とした、収入等の返済能力などの定量的な審査に重きが置かれます。
言い換えれば、この人の年収で住宅ローンが返済できるかといった視点です。
事前審査(仮審査)をパスすれば、次は本審査に移ります。
この本審査はその住宅ローンを保証する信用保証会社等が行い、この人は住宅ローンを貸し出しに値する信用がおける人物かといった定性的な側面から審査されます。
では、住宅ローンの本審査について見ていきましょう。